映画「キャプテンアメリカ・ザファーストベンジャー」~♪ [映画]
作家・脚本家の中島かずき氏に触発されて、観ちゃったこの映画
勧善懲悪ストーリー、B級的味わいがあるのに映像はA級、とにかくヒーロー大好きなんで、めちゃめちゃ楽しめた
以下ネタばれもあるので注意
時は第2次世界大戦下、ところはアメリカ。
国のためにこの身を捧げたいという若者スティーブ、非常に純粋で正直(天然バカみたいな感じ)。だけど、こんな身体ゆえに、身体検査で落とされ続けている(5回も場所をかえてうけてる)。
そこに目をつけたのが、なんか戦争のための国家的科学プロジェクト?の研究機関。左の教授に選ばれた彼は、なんかすごい実験台になることになる。右は軍の偉い人。トミーリージョーンズ。
秘密の血清を打たれて、放射線かなんかあてられて・・・・カプセルから出てきた彼は・・・あれ不思議。こんなマッチョになっちゃったさて、使用前も使用後も同じ俳優さん(クリス・エヴァンス)というのが、めちゃめちゃビックリもちろん、CGは使用前なんだって。。
マッチョになっただけでなく、人間の力を超えた(通常の人間の4倍の代謝能力、力も運動能力も半端ない。。。)ものになっちゃった彼。実験後すぐに、潜入してたスパイ?を追い掛け回す姿・・・これが全国ニュースとなり、一躍正義のヒーローに!!
しかし、彼の最前線で戦いたいという願いと裏腹に、軍部は彼の人気を利用して、軍事資金の調達のための国債の宣伝やら、軍の慰安など軍のマスコットとしてかり出すのだった。星条旗のついたコスチュームという姿。このミュージカルぽいシーンは、結構かっこいいけどね。彼はまたそれがお国のためになると信じて必死に「キャプテンアメリカ」という役をこなしていく。
教授の血清の最初の実験は、この人にうたれたらしい。ナチスドイツのまたもっと極右的組織?ヒドラ党の頭である。レッド・スカル(まんまの名前です)なんか、すごいパワー源を手にいれちゃって、世界征服に燃えてる。
で、ドイツかなんかに慰問にいったキャプテン。親友が不明になったことで、彼をさがすために自分も最前線で戦うっていう・・・・。
ここで英雄「キャプテン・アメリカ」が誕生この右手で持ってる盾が、とんでもない超合金らしくって、どんなものもはねつけちゃうんだよね。あり得ない設定が私はまたワクワクしちゃった。
ま、ちょこっとロマンス的なこともあったりするのが、アメコミっぽくて好き。この女性も魅力的
実は教授の失敗作だったらしい、敵方のやられちゃう最後はうまくできてたな。
最後はちょっと切なく終わるんだけど、来年の「アベンジャーズ」という映画の前振りがあるのでそれもまたいいのか~。
日本ではあまり馴染みないのか、いまいちヒットしてないみたいだけど、世界的には大ヒット映画。ヒーローでありながら、国家権力に利用されるだけ利用されたという哀愁にみちた物語。与えられた任務を自分の信念だけで必死にやり遂げる彼の真っ直ぐな姿に、私は心打たれた。現実を受け入れて、前向きに解決していこうというところに、自分も共感できるからかな。
ヒーローモノも、やっぱりこういう美女が出なくちゃね。ビバ・キャプテン!!
そして来年の「アベンジャーズ」にも期待。
映画「フィッシュストーリー」~♪ [映画]
土曜の夜、WOWOWでとりためてた映画を観た。
どんな動機づけだったっけ??と思いながら、観始める。
石丸謙二郎が車椅子に乗って、人のいないごみ袋の散乱する荒れた商店街を進む。
着いた先は中古レコードとCDの店。
いかにも音楽にうるさそうな長髪の店員。客が一人。
店員が客に薦めたのは、「逆鱗」というバンドの「フィッシュストーリー」というレコード。
すでに廃盤という貴重なそのレコード。
パンクが世の中に出る2年くらい前にパンクロックをやった日本人バンドだという。
「なぜ、お前らは逃げないんだ??もうすぐ彗星が地球に衝突して大津波がくる!!!」
と車椅子の男が叫ぶ。
ワンセグの映像からは、まさにそのニュースが流れている。。。。
そんな感じで始まったので、なんでこれを録画してたのか全く自分も忘れちゃってた。
で、映画は時間を過去に戻ったり進んだりしながら、
今の時間に戻ってくる流れ。
バンドが出てきて思い出した。
そうそう・・・「高良健吾」くんが出てたんだ。ボーカルが青いけど甘い。
アルバム「フィッシュストーリー」にまつわる物語。
すべてのエピソードが繋がった時、「そっかぁぁぁ!!!!」とうなる。
原作の伊坂幸太郎氏は、物事は時空で繋がってる不思議を描きたかったのかな。
ちょっと前に観たお芝居の「森山未來」くんが出てるから、実は録画したような気がする。
彼のアクションシーンはちょっと見ものだった。
多部未華子ちゃんは、ホントに女子高生役がかわいいね~~。
そして、ああいうハッピーエンド好き
DVD「シャッターアイランド」~♪ [映画]
マーティン・スコセッシ監督とL.ディカプリオコンビの4作目。
「ギャングオブニューヨーク」、「アビエーター」、「ディパーテッド」・・・の次ね。いろいろ話題になってたので、レディースデーのTSUTAYAでレンタル。
「この映画の謎が解けるか??一部たりとも見逃さないように」みたいなDVDの注意書きのまんま、必死に観た当時、参加型謎解き映画!!と盛んに宣伝されてたよな~。ネタばれしてはいけない作品だと思うので、あらすじはなしで
謎解きと言うわりには、思ったほど複雑じゃなかった。このネクタイがやたら派手で、むっちゃ気になってたら、後で出てきたな~。保安官なのに、あり得ないでしょ。最後のオチについて、自分の解釈がいいのかどうか、あとでぐぐって確認したくらい、私にはわかりやすかった。
この先生が気持ち悪くて、最後までなじめなかった。精神病棟のおどろおどろしい感じも上手く描かれてる。
ロボトミー手術が行われてる?らしい灯台に向かう姿。このあたりから、謎が気になっていくんだよな。
このあたりになると・・・。さらに謎めいてくる。
画像はないけど、テディは第2次世界大戦でドイツにいた帰還兵。彼の心の傷が、この映画では重要なポイントである。観終わった後の、何ともいえない物悲しさがある。スコセッシ監督の映画は、どの映画も冷酷な暴力が描かれている。そこが私は苦手だったのだけど、そこを敢えて描いていくことで、「人間」というものの危うさを伝えてるのかなと思った。人間は誰しも心の奥に、残虐性や暴力性を持っているが、普通に暮らしていれば、それらが出てくることはない。極限状態に置かれて、それを見てしまった人間の行く末・・・。それが「シャッターアイランド」では描かれてたと思う。人間の暗い闇の姿を見ないで生きていけること、それは幸せで平和なこと。ある意味、遠まわしな反戦でもあるのかな。
レオの細かい感情表現、うまいな~と思った。私としては、アクションものより、演技でみせてくれるような作品に出て欲しい!!型にはまらずに、色んな役にチャレンジして欲しい~~「インセプション」もアカデミーでいくつか受賞されたけど、つぎはレオの男優賞期待!!!!
映画「女の子ものがたり」~♪ [映画]
WOWOWで観ました。しかも娘が録画してたのを、一緒に観ただけ。甘く、ゆるく、ほんわかな内容を想像してたので、カウンターパンチくらったような映画だった。
原作は、西原理恵子。とかいって、まったく彼女のことは知らなかった。観た後に興味を持って調べただけ。エッセイ漫画のような本を書いてる人である。本人の自伝的漫画である。
主人公はなつみ。漫画家として生活してるが、このところ迷いに迷って、製作がすすまない毎日。現実から逃げている。新しい編集者が来ることで、自分の過去を回想しはじめることからこの作品は始まる。父方の祖父の元に家族で身を寄せるため、小学時代に四国の田舎町に越した。そこですぐ知り合ったのが、きいちゃんとみさちゃん。二人は家庭的に恵まれない上に、貧乏である。彼女たちにいじめられるのかと思えば、そうではなくて、非常にオープン。しかも子供ながらに閉塞感を感じながら生きていても、非常に明るい。主人公、なつみは、教室でもリーダー的存在の家庭的にも恵まれた女子グループに入ることは選ばず、きいちゃん、みさちゃんたちと仲良くなっていく。
高校生になって、3人はそれぞれ別の高校に進んでいるが、いまだにつるんでいる。とはいえ、成長とともにお互いの居場所が違ってきていることも、なんとなくは気づいている。それぞれ家庭に色んな事情ができて、みさもきいちゃんも結婚する。このあたりのくだりは、幸せになりたい3人なのに、なぜかこれでもかというくらいに悪い事情が出てきたりして、なんとも切ない。なつみも父の死をきっかけに上京するか悩んでいたが、みさちゃんとの大喧嘩をきっかけに、上京を決意。ここが回想部分。
なつみは一人、四国の故郷に戻った(編集者も追いかけて同行になったけど)。病死したみさちゃん宅に訪問し、彼女がずっと自分を応援していたこと、娘に「なつこ」と名づけたことなどを知る。心の中にずーっとひかかっていた、みさちゃん、きいちゃんとの絆をあらためてかみしめて、二人のことを漫画で書こうと決意する。ざっと書くとこんな内容。(あんまりうまくまとまってない)
女の子版「スタンド・バイ・ミー」とか言われてるみたいだけど、観終わってみて、もっと深くて重い気がしたな。確かに、高校時代の軽トラックの後ろに3人乗るシーンや、川でのシーンはそんな感じ。あのあたりは明るく爽やかだ。あと、ガラスのビンに手紙をつめて海へ投げ入れ、まだ見ぬ親友に手紙を送る場面など、印象深い。そして倉庫?の壁になつみの描いた絵が、物語の一番のキーポイントになっている。
同じ田舎育ちの女子として、この映画は身につまされる感じがあるのだ。女性の生き方の選択が広がったとはいえ、地方で暮らしていた頃、この映画のような思いを抱えながら生きていたような気がする。幸せの感じ方なんて、人それぞれで、まさにそれぞれの生き方がある。そして女子は、結婚する相手で嫌でも生き方が変わったりもするのが現実。この先どうなるのだろうという不安、こうしたいという希望。まさに、壁の絵のような気持ちは上京するまでの私にもあったな。田舎で生活してると、居心地は言い分、なんとも閉塞感があり、生き方を選んでいけるような気はしなかった。こうなったらこうなるみたいな道しかみえてこなくて、それが嫌で上京したようなものだ。
きいちゃんやみさちゃんのような女性の生き方。現実としてたくさんいると思う。でも映画でみせられると、重い。駄目な男と知りつつ、それに寄り添ってしまう。どうみても幸せじゃない姿を、「○○は幸せ」と呪文のように唱えて思い込ませようとする、子供の頃からのなつみのくせ。幸せは人それぞれ違うということ。理屈じゃわからない、男女のつながりなどなど。このへんの現実を描くシビアさは、西原さん本人が家庭的にも、結婚生活もいろいろあったからだろうなと後で思った。現実の女の子の生活は、甘いだけではないのだ。
小学時代、高校時代は、それぞれ役者が違うのだが、それぞれとても見事。そして現在の主人公を演じた深津絵里は、多くを語らなくても行間を伝えられる女優さんに成長してるなと思った。四国の田舎の風景がとても美しくて、重い内容をすがすがしいものに変えてる気がした。
「パブリック・エネミーズ」~♪ [映画]
ギャング映画は好きとも言えないけど、ジョニデが出てるので観た
いいとも悪いとも言えない映画だった。
実在する犯罪者。30年代にヒーロー的存在だったという、銀行強盗のジョン・デリンジャー。
これが、映画の主役。で、ジョニデの役柄だ。
はっきりいって、ジョニデが好きだから、最後まで見ました
何度も眠くなりました・・・・。でも、ジョニデは恋する「デリンジャー」を素晴らしく演じてた
女が出来て、身を滅ぼしたのかと思うくらい、デリンジャーの盛りは、
彼女と会ってから・・・・落ちていき、だった
いつも思うけど、ジョニデの女の人の扱いは、素晴らしいと思う
乱暴なのに、ソフトというか・・・・。(めっちゃ贔屓目かも)
監督は、マイケル・マン。私はマイアミ・バイスしか知らないですけど・・・
銃撃戦の描き方は、すごかった。いたたまれないくらい。
ギャング映画って、やっぱ男の映画なんだろうな。
でも、ゴッドファーザーは好きなんですよね。
対するFBI捜査官の彼も、なかなかの演技派だったけど、
なんていうか、ジョニデの存在が大きくて、映画としては中途半端だったかな。
ジョニデのかっこよさだけ、印象に残って終わったなぁ。。。。
雑記なり~♪ [映画]
2週間近く更新しないまま
多忙&気持ちがのらなくて、ブログにかけるパワー不足でした
とりあえず、最近観た映画の感想をちょこっとだけ。
「君に届け」映画館で鑑賞
漫画が原作だからといって、侮れない内容だった~~~。
学園恋愛モノって部分より、友情っていう部分で素直に泣けちゃった
三浦春馬くん、風早くんにぴったりすぎ!!
青い情熱、うまく演じてたなぁ~
多部未華子ちゃん、学園モノじゃないのも観てみたい!!
オリジナルドラマ「幻夜」を見るために、最近WOWOWに加入(厳密には再加入)した。そういう流れで「秘密」を放映してたので観てみた。実は東野圭吾の本って、ほとんど読んだことなくて、「さまよう刃」はあまりにリアルな描写に気持ち悪くなって途中で断念。「秘密」も購入したけど読んでないこの映画を観て、東野圭吾の本って、映像化向きなんだなぁ~と思った(だからリアル描写??)
感想は・・・いいとも悪いとも、なんか何も思えなかったんだよな。夫婦愛を描いたにしては、な~んか陳腐だし。感想レビューをぐぐってみたら、賛否両論。でも、結構みんな読んだり観たりしてるんだ~。「娘の体に母の魂」ってのがまた、受け入れがたい設定だったし、それをいきなり旦那に告白して、旦那も混乱しないで聞いてるし、魂が死んだ?娘は浮かばれないのでは???と思ったりして。何で売れたんだろう。この本。
そして、旦那が録画して観てた「私の頭の中の消しゴム」。大好きなソン・イェジンちゃんが出演してるので、なんとな~く一緒に観たのだけど、あまりに悲しい設定で途中で観るのをやめたよあと、時折暴力的な描写とかあって、無理だったなぁ。韓国映画って、結構そういうのあるな。イェジンちゃんのウェディングドレス姿は、最高に綺麗だった感情の激しい起伏を見せられる映画が苦手なのだよね。淡々とした映画の中に漂う感情のほうがよりリアルで、より心の琴線にふれる気がする。
*訪問ありがとうございます。マメに訪問出来てないですが、よろしくお願いします。
DVD「カフーを待ちわびて」~♪ [映画]
TUTAYAの4枚1000円DVDレンタルの最後の1枚は、「カフーを待ちわびて」これは原田マハさんの同名の小説を映画化したもの。すでに小説は去年の公開前に読んでいて、ずーっと公開を待ち焦がれてたんだけど、私の中で、幸役の女優さんがイメージと全く違ってしまったので、映画館では観に行かないまま・・・時は過ぎ、思い切ってチャレンジした感じ。
舞台は沖縄の与那喜島。小さな雑貨店を営みながら、犬と暮らす明青(あきお)が主人公。神社で勢いで「嫁に来ないか」メッセージを書いた明青。その絵馬を持って、突然幸という女性が現れる。母親に捨てられた過去を払拭できないまま、島のユタであるおばあにだけ心を開き、左手のやけどで障害があったりする、なんとも孤独な青年が明青。幸という女性との交流で、ちょっとづつ心を開いていく。それに島のリゾート開発反対とかもからみつつ、島の生活、そして島を出ていった者の生活、出戻った者の生活が加わって、物語は進んでいく。
カフーという名前の飼い犬、黒いラブラドールってのがまたいい。
翳りある青年の役は、玉鉄のハマリ役だな~。幸役のマイコはモデル??外人ぽいのがちょっと原作とずれがあるんだよね。
映画と原作は設定をところどころ変えて、ラストも違ってた。それに、幸の過去がもっと複雑だったような気がしたんだけど。。。そういう色んなことを受け止めて、明青がカフーを待つってのが原作の良さだったような。やっぱり小説の映画化作品って、映画を観てから小説を読むべきだとつくづく思う。
勝地涼が出てたのは、私にはラッキィでしたでも映像よりも、彼は生の舞台がいいなぁとあらためて思った。
DVD「南極料理人」~♪ [映画]
こんなにオイシイ映画があったんだ。南極のペンギンもアザラシもいない、昭和基地からまたはなれた、マイナス57度の世界(細菌もいない)。その基地に派遣された8人の物語。非常にゆるく、まったりした映画だ。でも確実にお腹はなる。
8人それぞれ個性的。約420日あまりの滞在期間で、ちょこちょこと人物像も描かれつつ、基本はオイシイお料理。料理人演じる堺雅人の包丁裁きも見事!!
もともと怪我した先輩のかわりに急遽南極に行く事になった料理人は、さえない2児の父親で、家族でもちょっと浮いた存在??っていうか、どこにでもいそうなパパ。彼の料理に対する姿勢というのが、南極越冬隊に、和みをあたえるというか・・・ある意味ちょっと母親的感じ。長く暮らしていく間の、隊員間のひずみも、彼の料理で癒されるというか。「食育」とは、こういう中でもありなんだなと思わせた。
天ぷら定食とか、マジ美味そうだったぁぁ。料亭並みよ。
一番感動したのは、前の隊が置いていった伊勢えびを、エビフライにしたエピソード。
食べてみたい・・・・どうなんだろ????
高良健吾がまたいい味出してた~。最近注目株。結構色んな役できそう。大きい事件はないけれど、この生活の後で、料理人が家族と前のように過ごせたり、医者の彼がトライアスロンに出てたり、そんな何気ない後日談もまた、心温まった。映画は幸せにつきるなぁ~。
映画「瞳の奥の秘密」~♪ [映画]
アカデミー最優秀外国語映画賞の受賞作品の評判がよかったので、
レディースディを利用して観て来た
アルゼンチン映画は初めてだった。スペイン語?の響きは心地いい。
ネタバレるのは勿体無い。だから、あえてあまりふれずにおこうと思う。
よく練られた脚本と演出とカメラワーク、最新の映画技術を思うと古臭いけど、
2時間あっという間だった。久しぶりに観た秀作
感じた事を思いつくままに感想・・・。
導入部分が幻想的で美しい。別れの駅のシーン。
(外国の駅って、それだけで映画ぽい。あの高くて丸い屋根のせい?)
物語の中心となる、若妻レイプ殺人事件の若妻の映像。
この妻の美しいことといったら!!
ラテン系の人って、力強さとはかなさと両方あわせて美しいなぁ。
ぺネロペもそうだけど。
話が25年前と現在をいったりきたりするんだけど、同じ人が演じてて、
メイクや髪の毛でその年代を演じ分けている。それも絶妙。
殺された若妻とその夫の愛の物語、
そしてその事件に裁判がらみで関わってた上司と部下であるベンハミンとイレーネ。
このふたつの愛の物語がサスペンスタッチに進んでいくのだ。
死刑制度についても、ちょっと考えさせられる内容だ。
ベンハミン役の彼は、三国連太郎っぽい雰囲気。渋いです。
イレーネの最後の台詞が、この物語を明るいものに。。。
やっぱりハッピーエンドがいい。
映画のタイトルが、この物語をよく表してるかも。
「目は口ほどにものをいう」
25年なんて長すぎて、そこまで過去を引きずって生きてきたなんて、
私には想像しがたいのだけど、
そこからやっぱり最後は前を向いて生きていくことにしたベンハミンに共感。
こだわりがあるなら、過去に決着をつけることは必要なのかも。
アルゼンチンは、やっぱりサッカー王国なんだなぁ~。
大きいスタジアムの映像がすごかった。
DVD「インビクタス~負けざる者たち」~♪ [映画]
連休DVDシリーズ第2弾は、これ上映中から、すごく観たかった。
この映画は、南アフリカのアパルトヘイト(人種差別)について、予備知識がないと、いきなり映画が進行するので何が何やらわからないかも。。。物語は、1994年に27年の投獄生活から釈放され、大統領になった「ネルソン・マンデラ」と、同時期に南アフリカのラグビーチームの主将ピナールとの人種を超えた友情がテーマ。実話だ。 マンデラのご指名のキャスティングという、モーガン・フリーマンは本人???と見間違うくらい、似ている!!ピナール役は、マットディモン。ラガーマンみたいに、素晴らしい肉体だ監督は、すっかり社会派のクリントイースト・ウッドである。
マンデラが大統領になってアパルトヘイトは開放されたが、黒人と白人との壁はあつく、そう簡単に国がひとつになるのは難しい状況だった。その状況を、1995年に開催されたラグビーワールドカップの南アフリカチームの優勝で、ひとつに。。。したい。それがマンデラの願いだった。敵としての象徴だったラグビーチーム。アパルトヘイト中は、黒人達は敵を応援したという。そのラグビーチームの緑と黄色のユニフォームを、あえてそのまま使うというマンデラ。「相手を赦す」のだと説くマンデラ。いちいち、私はマンデラという人物の大きさに感動しながら観た。
負け続きで、八方塞のキャプテンは、マンデラに出会い、彼の言葉に共感し、特に獄中での話に心打たれ、渡された詩(これがタイトルにもなった「インビクタス」である)がピナールの心の支えにもなった。このあたりのくだりが、わりとあっさりとしてる映画なので、もっと感動的かと思ったけど、そうでもなく見終えた気も。マンデラを囲む人々が、やっぱり人種を超えて打ち解けあう姿も描かれていて、より感動を呼ぶ感じ。アパルトヘイト後の新しい国歌を、ラグビーチーム全員が歌い上げる姿もいい。
この映画のタイトルは、ピナールに贈られた、マンデラが獄中でずっと支えにしていた詩の題名である。
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インビクタス~負けざる者たち
ウィリアム・アーネスト・ヘンリー
私を覆う漆黒の夜
鉄格子にひそむ奈落の闇
私はあらゆる神に感謝する
我が魂が征服されぬことを
無惨な状況においてさえ
私はひるみも叫びもしなかった
運命に打ちのめされ
血を流しても
決して屈服はしない
激しい怒りと涙の彼方に
恐ろしい死が浮かび上がる
だが、長きにわたる脅しを受けてなお
私は何ひとつ恐れはしない
門がいかに狭かろうと
いかなる罰に苦しめられようと
私が我が運命の支配者
私が我が魂の指揮官なのだ
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「私がわが魂の指揮官」 どんな状況でも希望を捨てずにいられたのは、このフレーズだったんだろうな。マンデラについて、もうちょっと深めたいと思った。
映画の中で、実の娘とは確執があったぽく描かれてたマンデラ。二人目の奥さんとは離婚して、三回目の結婚もしてるそう。ま、大人物も、パーフェクトではないということで、ちょっと安心